
「SIMフリースマホはauで使えないの?」
この質問をよく受けます。
詳しく話を聞くと、
au系の格安SIMで
動作確認端末にSIMフリースマホがほとんどない。
でも、本当は使えるんじゃないの?
との事。
これは、良い質問ですが、
説明すると長くなります(笑)
ひと言で答えを言ってしまうと
使えるけど、使ってはいけないという答えになります。
バンドの問題ではなく技適の問題があるのです。
では、詳しくみていきましょう。
auは3Gの通信方式が特殊
現在、携帯のメジャーな通信方式として
LTEと3Gというのがあります。
高速通信が得意なLTEは、
主にデータ通信で使われてきました。
3Gが主に音声通話を担当していました。
3Gは以下の規格に分かれます。
・W-CDMA(ドコモ、ソフトバンク)
・CDMA2000 1x(au)
CDMA2000という通信方式は世界的にもマイナーな規格で、
端末メーカーとしても、対応させる旨みがなく普及しませんでした。
その為、ほとんどのスマホがCDMA2000に非対応で
他社製スマホでは、データ通信ができても音声通話は不可能でした。
そして最近ですが、LTEを音声通話に使う
「VoLTE」というのが登場しました。
「VoLTE」の登場により、SIMフリースマホでも、
au系格安SIMにて通話・データ通信が可能な端末が増えてきています。
通話はできないけど、データ通信はできるんですね?
つまり、CDMA2000に非対応なSIMフリースマホでも
LTEでデータ通信は可能という結論ですよね?
しかし、そうではないのです。
まず、LTEの周波数バンドの問題があります。
auのバンドにどの程度対応しているかで
電波の繋がりやすさが変わります。
LTEの周波数バンドですが、
各キャリアで共通のバンドもあります。
Band1(2100MHz)というのは、
SoftBank,docomo,auで共通するバンドです。
つまり、最悪バンド1に対応していれば
電波が悪くても使えるのではないか?
そんな風に考えるかもしれません。
しかし、ここで新たに「技適の問題」が生じます。
技適とは「技術基準適合証明」の事をいいます。
実際には、バンド1と言っても、
各キャリアに割り当てが下記のように決まっています。
下り:2,150MHz~2,170MHz
上り:1,960MHz~1,980MHz
【ドコモ】
下り:2,130MHz~2,150MHz
上り:1,940MHz~1,960MHz
【au】
下り:2,110MHz~2,130MHz
上り:1,920MHz~1,940MHz
しかし、PHSの使っている帯域が1884.65 ~1919.75ですから、
「auの上りの帯域」と相当に近接している。
その為、auのバンド1の帯域で強い電波を出すと
PHSの電波と干渉する可能性があり、制限を掛けています。
ある一定の帯域幅に抑えないといけない決まりがあるようです。
その条件をクリアしてないと、auの技適が通らない仕組み。
つまり、他社のバンド1に対応しているからといって
auのバンド1とは、検査基準そのものが異なっている。
そんな他社の端末をauのバンド1として使ってしまうと、
PHSの電波と干渉する可能性が高く、法律違反になります。
これは、「VoLTE対応端末」でも
LTEで通話及びデータ通信を行なうので
同じ理由で使う事が法律違反になる可能性があります。
動作確認端末にSIMフリー機が載らない理由
ドコモのバンドに対応させて、
技適を通すのはコストもかかりません。
しかし、auのバンドに対応させると専用の措置を施して
さらに、取得する技適も増えてコスト面でもメリットがない。
だから、auのバンドに関してテストを行わずに
メーカーから端末が出荷される。
そしてMVNOは、日本で端末を検証する行為そのものが
法律に触れる可能性があるので
検証を行なえず、動作確認をする事もできません。
以上のような理由から、
au系格安SIMの動作確認端末に載るSIMフリー端末が少ない。
技適の有無を確認する方法
上記サイトより、確認していきます。
例として、「arrows M03」で技適の検索をしてみましょう。

【型式又は名称】に、「m03」と入力します。
【特定無線設備の種別】に、
「第2条第11号の19に規定する特定無線設備」を選択します。
「送信」をクリック
番号の「005-101199」をクリック
技適の認証を受けているものが列記されています。
auのBand1で使うためには、
下記の4つに対応してないとダメらしいです。
10M0 1925.0MHz~1934.6MHz (100kHz間隔97波)
15M0 1927.5MHz~1942.1MHz(100kHz間隔147波),
1932.5MHz(1927.19MHz~1937.81MHzの内、
連続した最大5.4MHz幅を送信する場合に限る)
20M0 1930.0MHz~1949.6MHz(100kHz間隔197波),
1930MHz(1925.32MHz~1934.68MHzの内、
連続した最大4.32MHz幅を送信する場合に限る)
まとめ
いかがだったでしょうか?
SIMフリースマホはauで使えない理由が
バンドではなく技適の問題であると書きました。
auのバンド1の技適を取得してないと
例え、使えたとしても使うと違法になる。
これは、過去にZenFone 2という端末が
auの電波を掴む事ができるが、
使うとアウトであると言われた理由と同じです。
端末メーカーやMVNOが公式に
au回線に対応すると謳ってない場合
技適を通ってない可能性があるので注意して下さい。
技適の確認作業は、難しいし不確かです。
ドコモ系格安SIMであれば、
ほとんどの国内販売されている端末が対応しているので
そういった技適の問題は起きません。
面倒事に巻き込まれるのが嫌なら
ドコモ系格安SIMを使いましょう。
では、また。
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